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ソリューション事業

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生産管理ERPソリューション

生産管理システムとは

生産・製造業務において、品質・原価・納期を最適化することを指します。在庫に過不足がないよう調整を行い、製品の製造・納品を納期までに完了させるために管理をするのが生産管理です。

弊社主に対応しているパッケージ製品はECObjects、IFS、SAP、EXPLANNER等です。

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▪️生産管理システムのメリット

生産管理システムは製造業における多様な業務プロセスを一元的に管理できるので、その導入は現場に大きなメリットをもたらします。とはいえ、デメリットがまったくないわけではありません。コスト面や現場の負担感なども考慮しつつ、慎重に導入を検討すべきです。ここでは生産管理システムのメリットとデメリットについて考えてみましょう。

1.生産・在庫管理の精度向上

たとえばエクセルによる生産・在庫管理を行なっていると、どうしてもデータの重複や不整合が起こりやすくなります。生産管理システムでは複数のスタッフで作業したとしても入力データが即時集計・更新されるので、正確な情報を把握できます。もちろん管理精度も向上するので在庫量や在庫金額を適切に抑えることができるでしょう。

2.生集計負担、ミスの軽減

原価計算を例に挙げると、エクセルでの作業では入力ミスや数式誤り、担当者が固定してしまうといった属人的な問題が起こりがちです。生産管理システムなら標準原価や実際原価を自動計算・可視化する機能を持つタイプもありますし、材料費の変動にも随時対応可能です。早期に指標を把握できるだけではなく帳票の出力も簡単なので、集計業務の負担軽減にもつながります。

3.発注、生産業務などの効率化

生産管理システムの導入で、発注から生産に至る工程の効率化も可能です。手作業ならどうしても作業遅れやミスが起こりますし、急なオーダの対応が難しいこともあります。生産管理システムなら画面で視覚的に進捗を確認できるので、受発注と在庫状況も簡単に連携できます。結果として工程管理の効率化が実現するでしょう。欠品の防止にも役立ちます。

4.メンテナンス性の向上

生産管理システムはエクセルなどで行なっていたさまざまな管理業務を一元的に運用できるので、プログラム修正などのメンテナンス作業も簡単に対応できます。システムによってはカスタマイズ性に優れているものや、直接データベースを操作してシステムを連携できるものもあります。現場のスタッフがそういった作業を行なえるようになれば、メンテナンス性も向上するでしょう。

5.問題改善の加速

社内の各部門を横断して生産管理システムを利用するとリアルタイムで会社全体の状況を可視化できるので、問題点や改善点を早期に把握できます。利益率や原価率といった重要な指標も部門間で共有できれば、改善活動にも移行しやすいはずです。こうした議論が社内でしやすくなれば社員同士の交流も生まれますし、スキルやノウハウの共有も可能になります。

▪️生産管理システムのデメリット

1.導入コストがかかる

企業の規模や業種にもよりますが、一般的に生産管理システムの導入は決して安い買い物ではありません。もちろんイニシャルコストのほかにランニングコストもかかります。現場の仕様にマッチしなければ、カスタマイズのためのコストがかかる場合もあります。

2.使いこなせない

せっかく生産管理システムを導入しても、実際に使ってみたら現場に合わなかったり、機能を使いこなせなかったりするケースもあります。これでは宝の持ち腐れです。導入前のリサーチが不十分だとこういうことが起こってしまいます。

3.現場の負担や教育コストがかかる

新たに生産管理システムを導入するということは、これまではオフコンもしくは紙ベースで生産管理を行なっていたわけですから、システムを使いこなすための教育が必要です。それが現場の負担になってしまうという本末転倒なケースもまれにあります。

▪️主な領域

生産管理システムと、販売管理システムでは管理する項目が異なります。販売管理システムは、仕入れ・売り上げや入金・支払いなどを管理するためのシステムです。それに対し、生産管理システムは製造に関する管理を行います。販売管理と異なるのは、仕入れと販売の間に、「製造」作業が入る点です。この製造を管理するのが生産管理システムになります。
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▪️基本的な機能

生産管理システムの主要機能として、「生産計画」「納期管理」「原価管理」「在庫管理」の4つがあげられます。それぞれの概要と、どのような点で役に立つのかを解説しました。自社にはどの機能が必要なのか、現時点で何を問題と感じているのかの参考にしてみてください。

1.生産計画

生産計画機能は、どの製品を、いつ、どのくらい生産するのかを判断する材料となります。過剰生産や生産不足を防ぐのに効果的です。またシステム上で見込み生産計画を立てられるので、先々のスケジュールまで容易に可視化できることもポイント。
生産スケジューラを利用すれば、進捗管理や工程管理を適切に行うこともできます。月や日でなく時間ごとのスケジュール管理ができるため、細かな作業内容の把握に便利。生産スケジューラは基本機能ではなくオプション機能となるシステムも多いですが、現場で役立つおすすめ機能といえるでしょう。

2.納期管理

製造業にとって、納期の遅れは限りなくゼロに近づけたいもの。生産管理システムでは、顧客に対する納期、外注先に対する納期、工場内における納期のそれぞれを管理することができます。受注残、発注残、指示残を細かく管理することで、納期遵守率を向上させることが狙いです。
また各リードタイムの把握もできるため、製品構成が複雑でエクセルでは管理しきれないような場合にも重宝します。現場と営業で情報を共有することで、スムーズな納期回答ができることもメリットといえるでしょう。

3.原価管理

製品を製造するための費用を、固定費と変動費に分けて見える化できる機能です。これはコストマネジメントともいわれ、問題点を分析したり、原価の設定を見直したりすることで、業務改善や利益向上につなげることが可能です。
原価管理をしっかり行っていれば、適切な販売価格の設定や将来的な損失のリスクに備えることもできます。業種ごとに適した管理項目を設定できるため、コスト削減に向けてスムーズな改善を目指したい企業にぴったりです。

4.仕入管理

製造業において、資材の仕入れを適切にコントロールできるかどうかは大変重要なポイントです。過不足のない仕入管理は、結果として合理的な生産活動につながり、利益の最大化が可能となります。
煩雑な仕入管理ですが、生産管理システムの仕入管理機能を使えば、発注・支給・受入検収の生産プロセスをスムーズに管理できます。買掛機能を連携させれば、買掛や支払いの管理も可能です。
仕入先のトラブルやミスへの即時対応できるというメリットもあります。場合によっては、将来的な仕入先の変更も適切に検討できるので、リスクヘッジの面でも有効でしょう。

5.BOM(部品表)管理

製造業のワークフロー効率化に必要なBOM管理は、生産管理システムに欠かせない機能のひとつです。設計・製造・購買の各部門におけるBOMがタイムリーに作成できるのが特徴。作成されたそれぞれのデータは、共通のデータベースで管理するため、製品に関する情報の一元化が可能です。
BOM管理には、管理方法によってサマリ型とストラクチャ型の2つに分けられます。サマリ型は、部品数をベースに管理するため、部品調達向きです。ストラクチャ型は、生産の中間工程も管理できるので、工程が多い場合に適しています。

6.予算管理

作成した予算に基づき、売上や経費を管理していく予算管理は、お金が関わってくるため、入力ミスや計算ミスは可能な限り避けたいもの。生産管理システムに搭載されている予算管理機能では、1つのシステム内で、予算の入力や管理ができ、共有も容易です。そのため、エクセルに比べて、人的ミスが発生したり、共有しにくかったりというリスクが低減できます。
会計システムや販売管理システムなどと連携しているものもあるので、必要に応じて活用するとよいでしょう。

7.販売管理

販売管理では見積もりから受注、出荷、売上計上という4つを主にカバーしています。いくら製品を生産してもそれに見合う販売量がなければ在庫が増えることによるコストが生じてしまいます。
生産管理システムの販売管理機能により販売量を正確に把握・予測することで出荷指示に基づく生産指示・出荷指示が可能となるのです。また、売上に基づいた請求書の発行もできます。

8.製造管理

製造計画、製造指示、製造実績など現場管理を行う機能で、仕掛品の流れを把握することによって効率的に現場作業が行えます。
現在は多品量少量生産が求められており、作らなければいけない製品や数量に合わせたオペレーション変更を行わなければいけません。製造オペレーションをデジタル化することで、多様な仕様に対応することができるのです。また、MESという製造実行システムでは作業指示や工程管理、データ収集、作業日報の作成も可能です。

9.工程管理

工程管理機能とは、一連の生産活動における「工程」の部分に特化した管理機能のこと。工程管理のフローを大きく分けると、生産計画の立案(Plan)、生産計画の実行(Do)、実行結果の評価(Check)、問題点の改善(Action)の4段階がありますが、これらの工程をシステム上で管理する機能が、生産管理システムに搭載されている工程管理機能です。
工程管理機能を利用することで、上記4段階の工程における進捗がリアルタイムで可視化されるため、製造管理や納期管理が厳格化します。結果として、生産効率が向上したり製造原価のムダを排除できたりなど、現場には様々なメリットがもたらされます。適切な在庫管理にも貢献することでしょう。

10.在庫管理

在庫管理機能とは、将来的に「お金」になる予定のモノ(=在庫)を適切に管理する機能のこと。製造業における在庫管理は、材料・半製品・製品などのモノを、適切な量・適切な場所に保管する管理業務となりますが、それら一連の管理業務を自動化・可視化するツールが、生産管理システムに搭載されている在庫管理機能です。
一般に在庫管理には、高いスキルと的確な判断、煩雑な手続きが必要となりますが、在庫管理機能を利用することで、それらが全体的に標準化・効率化します。結果として、人件費の削減や労務環境の改善、顧客満足度の向上などにつながることでしょう。また、各スタッフが各々で管理していた在庫管理情報の一元化が図られるため、情報共有のために要した手間や時間の削減も期待できます。

11.資材管理

資材管理機能のメインは、MRP(資材所要量計画)です。資材の在庫数やリードタイムのデータから、必要な資材を適切な時期と数量で発注したり、作業指示したりできます。
資材管理を導入するメリットは2つ。1つは、データに基づいた資材の量や納期を把握できるため、無駄のない在庫管理が可能になるということです。勘や経験に頼った従来の資材管理でありがちな「過剰発注で必要以上に在庫を抱えてしまう」というリスクが回避できます。
もう1つは、生産性が向上することです。工数のかかる資材所要量の計算作業をシステム化すれば、計算ミスや発注ミスによる追加作業発生リスクの軽減が期待できます。その結果、生産性の向上につながるのです。

▪️主な種類

生産管理システムは主に3つの方法で導入することができます。初期費用がかからない「クラウド」、必要機能をあらかじめ備えた「パッケージ」、柔軟なカスタマイズが可能な「オンプレミス」から、自社に適したものを導入しましょう。どの挿入携帯を採用するかで初期費用・ランニングコスト・管理業務の手間も大きく違いが出るため、よく吟味しておくことをおすすめします。